こんばんは。
とるえーん、です。

。。。
今回は前回の記事で紹介したYANKOのギリーシューズのメンテナンスを進めていきます。
見た目は「汚れの塊」みたいな状態で、正直どうなのか…というところですが頑張ります。

パーツの隙間には靴クリームが堆積し、コバとアッパーの間はコバインクらしきもので汚れています。
手をかけてあげれば、しっかり輝きを取り戻してくれるのか、チャレンジしていきます。
メンテナンス開始!
それでは早速やっていきましょう。
・・・その前にあらためて、現状を見ていきましょうかね。
Before:くすみまくりのギリーシューズ

先述の通り「パッと見」は綺麗に見えますが、近づいてみると不自然なテカリや靴クリームの堆積が伺えます。このままでは、普通に見たんないですし、せっかくの上質な革にも悪影響です。
言うなれば、厚化粧の上に泥汚れまでついているような状況です。人間だったらはやく洗顔して新しいお化粧をしなければならない状況ですよ!
…とはいえ、私の手持ちの道具(と技量)でどこまで落とせるか不安ではあります。笑
Step0:下準備
メンテナンスの下準備です。
靴紐を取ってあげて、アッパーと靴の内部を軽く水拭きしてあげます。
(私はここで赤ちゃん用の「おしりふき」を使っています。)
ざっくりと汚れと埃が取れたら、シューツリーを入れて下準備完了です。

アッパーに変化はほぼありませんが、内部には埃が溜まっていました。
Step1:汚れ落とし(ステインリムーバー)
それでは“化粧落とし”をやっていきましょう。
ステインリムーバーを布に含ませて、表面を丁寧に拭き取っていきます。

Step2:さらに追い打ち(ステインリムーバー+歯ブラシ)
羽根の隙間やステッチ周りは、布じゃ届きません。
そこで登場するのが歯ブラシ。
リムーバーを少し染み込ませてゴシゴシすると、奥からドロドロっと汚れが浮いてきます。
細部の作業も合わせて1時間後。ようやく満足いく仕上がりになりました。

こうしてみるとかなりワックスが乗っていたのがわかりますね。
ちなみにコバについていた靴クリーム(コバインクではなかった模様)も落としておきました。
小括:頑固な汚れも気合いでなんとかなる!
両足とも汚れを落としてみました。
本当に「スッピン」という趣です。笑

今回は時間をかけて気合いで汚れを落としましたが、調べてみますとこれは不味かったことがわかりました。
この「ステインリムーバー」ですが、汚れ落としということで界面活性剤が添加されています。ですので、必要以上に使用すると、革に界面活性剤が蓄積されてダメージになってしまうのだそうです。
皆さんはおとなしく、強力なリムーバーを購入しましょう。
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私も調べてすぐに購入しました。笑
Step3:保湿(DAISOのヒト用クリーム)
次はカラカラになった革に水分と油分を補給していきます。
ここで使うのは、いつも通りダイソーのヒト用保湿クリーム。

革のハリが少し戻って、なんだか元気な顔に。
Step4:栄養補給(靴クリーム)
続いてはおなじみの靴クリーム。
色付きクリームで栄養と色味をチャージしていきます。

未処理の右足と比較すると、若干色味が深くなりました。(トウ部分に着目)
Step5:仕上げの油分補給(クレム1925)
最後に「サフィール クレム1925」で油分補給&仕上げといきます。
これを薄く全体に伸ばしてあげると……革がしっとり落ち着き、ツヤ感がグッと増してきます。まさに「生き返った!」という瞬間です。

鏡面磨きができなくても(!)、ここまで綺麗に輝く靴になります。
After:汚れまみれから、艶やかギリーへ
紐を通してみました。

あのどんよりした見た目がウソみたいに、革がなめらかに、表情も明るくなりました。



まとめ
・革靴の汚れは諦めなければ、確実に綺麗になる。
・しっかり落として、正しく栄養を与えれば、革はちゃんと応えてくれる
・諦めるのはまだ早い!
おわりに
皆様もお持ちではありませんか? 記憶と下駄箱の奥底にしまい込んでいる一足が…。
以前、企画としてあげた読者様の革靴再生PJは、諦めていません!笑
「靴を磨いて欲しい」でも構いませんので、気になる方はサイドバーの『靴修理のご依頼はこちら』よりお問い合わせください。
今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
次回もぜひよろしくお願いいたします。
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